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7月3連休の穂高岳 [山]

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7月17日金曜日の夜行バスで、上高地へ。
18日土曜日、到着したら土砂降りの雨。7時頃、歩き始める。

1日目のルートは、上高地バスセンター→河童橋→明神→徳沢→新村橋→横尾→本谷橋→涸沢小屋→ザイテングラード→穂高岳山荘。

通常のガイド本では、2日かけてこのコースを登るが、私たち5名(リーダーの男子1名、女子4名)は、この長距離に挑む。

さて、ザーザー降りの雨の中、ひたすら歩く。
涸沢では、雪渓を登ることになったのだが、雨と汗でかなり濡れてしまった私たちには、思いもよらずこの雪渓が大きなダメージとなった。
涸沢小屋には、12:30頃到着。寒さでガタガタ震え、一気に体力を奪われていた。
おでんを食べ、アンダーウェアや濡れた手袋などを少し乾かし、出発。
しかし・・・私は低体温症の症状が出始め、体は思うように動かなくなり、めまいのような気持ちの良い眠気に襲われながら、穂高岳山荘を目指す。
途中から、息も苦しくなり、高山病も併発しているようす。大きく、何回も深呼吸しながら、ゆっくり登る。
16:30、穂高岳山荘に到着。思わず、涙ぐんでしまった。

穂高岳山荘は、とても気持ちのよいところだった。
服を乾かし、ご飯を食べたら元気が出た。
翌朝は4:00起床予定。21:00消灯。

4:00、嵐のような雨と風、霧。
宿泊客は、誰もが今日の山頂行きを諦めていた。
私は、個人的には天候が良くても、小屋で待機していようと思っていたが、結局全員で下山。
6:30頃、下山開始。
雨の中、慎重に岩肌を下山する。
涸沢の雪渓手前で、一度コースを外れてしまい、もう一度岩場を急登。心が折れそうになりながら、リカバー。
雪渓を超え、ここまでくればあとは大丈夫というところまで来れた。
最終的には、14:30前には上高地バスセンターへ無事到着。16時のバスに乗り、渋滞に巻き込まれながらも予定より1時間遅れの22時に新宿到着。




今回、3000メートル級の上級者の山にチャレンジして、教訓がたくさん得られたので、書きとめておく。


・アンダーウェア(上)と靴下は、非常用として替えを持っていた方がよかった。
 →アンダーウェアの半袖は1枚予備があったが、靴下の予備はなかった。雪渓で足の裏が凍りかけ、参った。

・ストックに頼りたくないと思い、持っていかなかったが、雪渓のあるような高い山では、1本は持参したほうが良い。

・4本爪の軽アイゼンは、役にたった。

・アンダーウェアは、速乾性の暖かいもの(登山用)を着用すべき。今回はUVカットのメッシュ素材の長そでを着ていたが、速乾性や保温性に難があった。

・小型のビニール袋は、たくさん持参しておくべき。今回、2日目に靴下が乾いた状態でびしょぬれの靴を履かなければならないとき、靴下の上にビニールを履き、靴を履いたら、かなり有効だった。

・水は2リットルで十分。

・スパッツが欲しかった。靴ひも部分を覆うタイプのスパッツをはいていたら、もう少し靴の浸水を防げたかもしれない。

・低体温症になったとき、1杯の暖かいお茶に助けられた。保温ボトルに暖かいお茶を用意しておくと、命拾いするかもしれない。

・ザックの中は、かなり濡れた。結局のところ、ビニール袋が一番安く、水を防げる気がする。雨の登山では、大きなゴミ袋も2つ位持っていると、下山後の着替えも入れられてよい。

・今回の荷物は、8キロ強で出発。軽量化を図ったのは、体力的にも良かった。

・階段トレーニングを直前の1週間、約40分間、7階建てのマンションの階段を利用して上り下りして、その後、全身ストレッチを行ったのだが、これは有効だった。下りでかなり効果を発揮していた。
→ずっと下りが苦手で、毎回膝が笑っていたが、今回はそのようなことがなかった。下山後に、痛くて階段を下りられないということもなかった。健康にも良さそうなので、今後継続する。

・ホイッスルは、すぐ吹ける位置にぶら下げておくと便利かも。(先頭の人がどんどん行っちゃったときに呼び止めるときなど。本来は緊急用ですが)

・リンゴは重いけど(300グラム)、美味しかった。

・米粒は食べづらいけど、スープと一緒にして、雑炊風にすると食べやすくて美味しかった。

・小物類は、雨の場合レインウェア(上)のポケットしか使えなくて、膨らんでしまったので、ウエストポートがあれば便利だった。(小物類を入れ替える必要がなくなる)

・レインウェアの手入れは、毎回手抜きせず、しっかり行うようにする。(防水性能を維持するため)

・GORE-TEXのハットは、非常に有効だったが、視界を妨げる要素があった。マジックテープで、おでこのところで止められると便利かも。

・携帯カイロは、緊急用に持っておくべき。そして、女性の場合、貼る場所は1番目におなか。(今回、首の後ろにはってしまい、寒気は避けられたが、おなかを冷やしてしまい、失敗した)


次回は、この教訓を生かして、命の危険を回避しつつ楽しみたいと思う。


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